同氏によると、ロシアのIT産業は他の国に比べて競争力がある。
「ユニークだ。企業は単に他国を模倣するのでなく、自分の理念を構築している」と同氏。
「我々はいくつかの提案を受けており、1社を既に選定した。2-3ヶ月のうちに、いずれの企業であるか、宣言する。その後も我々は(ロシアでの活動を)継続する。ロシアは情報技術の発展の余地が大きいからだ。ロシアには、この分野に精通している人、そしてユニークなアイデアがある」
一例として、ロシアのタクシー呼び出しサービスが挙げられた。氏によれば、このようなものは、「どこにも」なく、東京にすらない、という。
三井は他に、食品産業、農業、医薬品やサービスへの投資を増やすことに関心を持っているという。目黒氏は、ロシアは現時点で他の国より製品が安価である、と指摘した。 「投資家は今こそロシアに投資する必要がある」と同氏。
米国の対ロ制裁が「両国関係の発展を妨げている」ものの、「ロシア経済は十分に強く、大きな危機はないだろう」。 「一部は(今、ロシアに)危機がある、と言うが、これは危機ではない。危機は1990年代にあった。今ロシアには危機は存在しない。すべての数値が黒字である」と目黒氏。 「貿易収支も黒字だし、外貨準備も多く、失業率もヨーロッパや中東ほど高くない」。
目黒氏はロシアとの関係発展の見通しを楽観視している。 「発展するだろう。潜在力はある」と目黒氏は締めくくった。