今年初めからトミー・ヒルフィガー、バーバリー、トム・フォードなどファッションブランド数社は、卸販売の暦や大型里程ラーの要請にあわせてファッションショーの日取りを変更した。このおかげで買う側は新シーズンの到来にあわせて、ショーで披露されたドレスやアクセサリーをすぐさま購入できることになる。
ラガーフォールド氏は、「なんたることだ。服選びの時間を人々に与えねばならないのに。そうでなければモードは死滅してしまう」と語っている
伊グッチのオーナー、フランスワ・ピノ氏もこうした傾向をよしとしていない。ピノ氏はこうしたビジネス方法は奢侈に対する「憧れを帳消しにしてしまう」と語っている。従来の方法では、新たなラインアップがショーで披露され、売りに出されるまでの間に数ヶ月の間がおかれる。ピノ氏は、この間があってこそ「待ちきれない」思いが生まれるのだと語っている。