ロシアで春を迎え冬を送る祭り「マースレニッツァ」始まる

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7日から「マースレニッツァ週間」が始まった。この冬を送り春を招く祭りは、13日まで続く。「マースレニツァ」というのは、直訳すると「バター祭り」という意味で、ロシアに昔から伝わる楽しい風習だ。ロシア正教の大斎期前の一週間にあたる。正教会では「チーズの7日間」とも呼ばれる。大斎期というのは、復活大祭(パスハ)前の40日間を指し、肉食などが禁じられる。なお復活大祭は、毎年移動する祝祭日で、今年は5月1日だ。

「マースレニッツァ」の起源は、キリスト教を受入れる前の大自然を崇拝する多神教の古代ルーシ時代にさかのぼれるもので、春分の日を前に、冬を象徴する案山子を燃やしたり、格闘技の大会を催したり、ブリンと言われるロシア風クレープを焼いて皆で食べ、飲めや歌えの楽しい時間を過ごす。ロシアが正式にキリスト教国家になった後も、そうした民間の伝統は無くならず、キリスト教の暦の中に吸収されていった。

マースレニッツァの一週間、人々は、温かくなり日も長くなった街頭に出て、散歩を楽しむ。陽気で楽しい行事が、公園や歩行者天国になった通りで行われる。このお祭りは、都市部ばかりでなく、モスクワから遠く離れた地方でも祝われる。

今日から13日まで、モスクワでは、市民や首都を訪れた人々のために、ブリヌィの早焼き競争やトレシチョートキ(ガラガラに似た木製の打楽器)を手にした行進など、民族色豊かで興味深い市民参加型の様々な行事が計画されている。なおメイン行事は、土日にあたる12・13両日に予定されている。

なお本日のインターネット・ラジオ放送では、音楽の休憩の枠内で春の歌を御紹介しておりますので、もしよろしければ、どうかお楽しみください。

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