声明の中では、次のように述べられている―
「朝鮮半島及びそれをめぐる情勢の進展ぶりは、ますます大きな不安を呼び起こしている。
3月7日に始まった米韓合同軍事演習は、公式的には毎年恒例のものだと述べられているが、実際のところは、その規模、参加する兵器の数や種類においても、また実施される作戦のタイプにおいても前代未聞の性格を持っている。
当然、朝鮮民主主義人民共和国は、こうした積極的な軍事行動の直接の対象と名指しされている国家として、自国の安全保障に不安を感じるのは当たり前の事だ。ロシアは、何度も、こうした北朝鮮当局に対する軍事的政治的圧力に対する否定的な立場を、公然と表明してきた。
それと共に、ロシアは、現在行われている事に対する北朝鮮側の反応についても、適格なものだとは、見ていない。
特に、『先制核攻撃』を行うといった公の脅迫的声明は、断固として許すべからざるものだと捉えている。
北朝鮮当局は、そうした行動によって、自分自身を国際社会に最終的に敵対させてしまう事、そして国連憲章で定められた国家の自衛権によって、自国(北朝鮮)への軍事力行使の国際法的根拠を与えてしまうという事をはっきり自覚すべきである。」