例えばクレジット・スイス銀行のアナリスト、ヤン・スチュアート氏は、次のように述べている-
「原油価格は、5月の終わりまでにはもう1バレル=50ドルにまで上昇するだろう。原油市場には、値上がりの潜在力がある。これについては、今年初めの事実上すべてのコメントの中では、これまで過小評価されてきた。現在、価格上昇の原因となったのは、掘削施設の減少と、3月には生産者が採掘レベルの最終的凍結について合意に達するだろうとの期待感だ。」
「1バレルあたりの価格が、50ドルまで跳ね上がるかもしれない」との予測は、先週「石油問題のグル(尊師)」と呼ばれるコンサルティング会社HISのダニエル・ヤーギン代表も明らかにしていた。しかし彼は、自分の予測については、より慎重で「秋には、1バレル=40ドルから50ドルの水準に達するだろう」と述べるにとどまっていた。
ヤーギン氏が、アブダビでのグローバル金融市場フォーラムで説明したように「価格は、巨大産油国が、1月のレベルで採掘量を凍結する事で合意に達すれが、上がるだろう」というのが、現在の主要な見方となっている。