米国のビジネスマンでカルゴ・メトリクス社の最高経営責任者を務めるスコット・ボグレルソン氏と、カナダの学者でバンクーバーにあるブリティッシュコロンビア大学国際政治・国際法学部の主任教授であるマイケル・バイヤース氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルに、米国当局に対して北極海を経由するルートに細心の注意を払い、カナダ沖にロシアの商船や軍艦が出現する可能性を評価するよう助言する記事を掲載した。
ボグレルソン氏とバイヤース氏は、次のように指摘しているー
「ロシアは、シリア内戦への軍事介入や、2014年のウクライナの地域クリミアの『併合』に加え、地球温暖化をロシア北部の国境に沿って現れた利点として考えており、国の戦略的優先事項を北極に近づけながら、その順位を並べ替えている。」
両氏によると、オバマ米大統領はこの問題についてまさに今、カナダのトルドー首相と協議するべきだという。なおトルドー首相は、近いうちにも米国を公式訪問する予定。