毎年パリには、60万人もの日本人が訪れているが、昨年末の連続テロ事件後、その数は激減した。そのため東京の旅行会社は、話題づくりも兼ね、観光客をパリに引き戻すため、今回のデモンストレーションをするようだ。
これまでパリは何度も、旅行者にとって「最も無作法な街」の一つと言われてきた。日本人観光客の中には、所謂「パリ・シンドローム」の犠牲者になった人もいる。これは、それまで描いていた余りに美しいイメージが、実際のものと一致していないことから受ける失望感が原因で生じる一種の精神的ショック症状だ。パリの日本大使館は、そうしたケースに備え特別に、24時間体制のホットラインを開設している。ここに電話をすれば「文化ショック」から立ち直る援助が得られる他、日本帰国の手助けもしてくれる。