ドイツの3つの州での地方選挙で、メルケル首相率いる与党は大きく票を減らした。この選挙は、移民が大量に流入し危機的な状況になってから初の選挙で、どれほどの数の有権者が、メルケル政権の方針を支持しているか、それを示すものとして注目されていた。
難民流入により、メルケル首相の人気は落ち込んだ。世論調査によれば、80%以上の市民が、メルケル首相は難民危機をうまく処理していないと受け止めている。
そうした状況を背景に、3年前に創設されたばかりの民族主義政党「ドイツのための選択肢」の支持率が大きく伸びた。同党のリーダー達は、現政権の移民政策を批判している。
中間データでは、この党の候補者達は、3つの州全ての議会に議席を持つことになりそうだ。