東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田 尚宏(マスダ ナオヒロ)代表は、インタビューに応じた中で「ロボットが原子炉に近づくと、放射能がその電気系統を破壊してしまい、ロボットは完全に使えなくなってしまう。それが、廃炉に向けた作業が長らく中断している理由だ」と説明している。
高熱の中、放射能を浴びて「非業の死を遂げた」、つまり使えなくなってしまったロボットを、すぐ別のものと取り換えるのは困難だ。それぞれのロボットは、具体的なプロジェクトのために作られたもので、その準備には約2年もかかるからだ。高レベルの放射能に耐えられるロボットは、今のところまだ開発されていない。