これについてモスクワ国際関係大学、国際調査研究所、上級研究員のアンドレイ・イヴァノフ氏は次のような見方を表している。
このマックフォール氏の発言にアカウント訪問者らはいきり立った。訪問者らは、それでは申し上げますが、米国はメキシコにテキサス州およびカリフォリニア州を返し、1898年に併合したハワイに独立を許し、北米大陸の先住民族であるインディアンに米国全土を返して頂きたいと詰め寄った。
ツィッターでのこのバーチャル戦争は今のところ平和の域を超えてはいないが、現実の生活ではロシア人は、これにはクリミア市民も含まれるがクリミア半島のロシア再編入2周年を喜びいさんで祝った。ルーブルのレートの落下や、キエフ当局が行なう経済、エネルギー封鎖による様々な困難を受けようとも、2年前、「ウクライナよ、さらば!」と言い放ったことは正しかったのだというクリミア市民の確信は微動だにしていない。
そうはいっても米国人らはウクライナ軍がドンバスへの大々的な攻撃準備を開始した事実を見てみないふりをしている。しかもウクライナは休戦合意を遵守せず、20日ウクライナ軍は大口径の機関銃と迫撃砲を使い、ゴルロフカ村を銃撃した。ドンバス政権の発表では、この一昼夜だけでウクライナは戦線付近の地区に対し、300発を越える銃撃を行なっている。
クリミア市民がこうした運命を自分の身に引き受けたいとは思っておらず、ウクライナの構成体に戻ることを望んでいないのは分かりきった話だ。
ところで欧州のとる行動はこれよりずっと賢い。たとえば欧州委員会は4月半ばにクリミアに代表らを送り、ヤルタ国際経済フォーラムに参加して、EUとロシアの貿易経済関係および対露制裁の解除問題を話し合おうとしている。これは当然ながら米国には気に入らない。米国はなんとかしてEUに圧力をかけ、ロシアとの関係正常化を思いとどまらせようとするに違いない。だが、それを跳ね除けて欧州代表団がクリミアに来るとすれば、これは欧州がようやく自分自身の頭で自らの国益について考え始めたことを意味する。」