クルディスタンの非公式な首都とされるディヤルバクルはかつての面影をとどめないまでに荒廃している。道路には破片が散らばっており、家屋からは煙が上る。同市はほぼ4ヶ月にわたり軍の包囲下にあり、治安部隊とトルコの非合法組織「クルド労働者党」が衝突を繰り返している。
「まるでシリアのようだった。貴重品だけもって、子供と一緒に逃げた。もう町には何も残っていない」と元住民。
欧州はこの暴力にすっかり目をつぶってしまっている、とポリティコ紙。EU当局はシリアやイラクの紛争、さらには難民問題で手一杯だが、内戦により、トルコの一部がシリア化してしまっている現状がある。