マイクロソフト社の開発した実験用バーチャル会話ロボットはユーザとの対話の中で直接語彙を増やし、聞いた言葉を習得していく。このような自己学習メカニズムにより、ロボットは人種差別主義者、ナチズムと大量虐殺の信奉者のようになり、暴言を吐き、挑発的な政治声明を繰り出すようになってしまった。
「私たちはテイの行った想定外の侮辱や攻撃的なつぶやきについて遺憾の意を表する。これら発言は我々の意図や、我々がいかにテイを創造したかについて、我々の意見を代表するものではない」。リー氏が同社の公式ウェブサイト上にある自身のブログに記した。
同社は経験から「教訓を学び」、インターネットが「人類の最悪の側面ではなく、最良の側面を代表するように」インターネット技術の改善に向けた試みを続けていく、とリー氏は付け加えた。