英イースト・アングリア大学の生物学者らはハイブリッドの稚魚を入手し様々な種類の観賞用シクリッドの研究を行った。
その中の1匹の雌魚が全く特異なものであることが判明。その雌魚は他の魚から隔離されながらも1年間の間に46匹もの稚魚を産んだのだ。
この雌魚を調べたところ、自家受精を可能にする完全な状態の雄の生殖器を有していることが明らかとなった。
研究者はこのような魚の出現を偶然と見なし、シクリッド独自の適応メカニズムとは考えない。実際にこの雌魚の同胞の雌魚18匹と雌の子魚12匹を1年間隔離したところ1匹の稚魚も産むことはなかった。