新聞イズヴェスチヤによれば、報告書に含まれている脅威リストに、ウクライナはない。米国について言えば、「ヴァルダイ」クラブのプログラム・ディレクターで報告書の作成者の1人、アンドレイ・スシェンツォフ氏は「ロシアにおける米国の政策の評価には、二つのアプローチが存在する」と指摘している。
それは「米国はロシアを弱体化させるつもりだ」と捉える見方と、「米国は、自分達の目的を追求しつつ、間接的にロシアの利益に損失をもたらしている」という見方である。
またロシアにとってその他の脅威としては、シリアでのロシアの政策が原因で生ずる可能性のあるトルコとの軍事紛争、またイスラム過激派の側からのテロが挙げられている。テロの脅威については、シリア領内で、完全な勝利が収められた場合でも、それは保たれると分析されている。