ドイツは、「ノルドストリーム2」の建設に異議を申し立てようとする複数のEU加盟国による試みに抵抗している。
ディ・ヴェルト紙は、「最近ジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長に抗議書簡を送った欧州諸国の試みは、弱々しいように思われる。ドイツはプロジェクトを擁護するために自国の影響力を用いており、『ノルドストリーム2』は、より強化されている。ドイツの法的立場は、プロジェクトを阻止する法的権利をEUは有していないというものだ。」
ディ・ヴェルト紙は、そのためEUには同プロジェクトを禁止するチャンスがわずかしか残っていないとし、プロジェクトが実現された場合、ウクライナやポーランドなどの国は、欧州へのガスのトランジットで重要な役割を担うことがなくなり、これらの国の役割をドイツが占めることになると指摘している。