新聞報道によれば「王子は、ドーハの会議に出席していなかったが、17日の朝、サウジ代表団に電話をかけ、帰国するよう命じた」との事だ。
結局、代表団はカタールに留まったが、ヌアイミ石油鉱物資源相には、決定を下す全権はなかった。
その際、17日朝、会議参加者らはすでに、サウジアラビアは合意を締結するものと確信していた。
「最愛の息子」とされるムハムメド副皇太子は、サウジ家の中で最も影響力を持った政治家の1人だ。2015年に彼の父が国王となってから、彼の地位は強化された。
新聞「The Financial Times」は、次のように書いている―「サウジアラビアの石油政策は、副皇太子の行動のおかげで、かなりの程度、地政学的現実に、とりわけイランとの競争に左右されるようになった。原油価格に直接左右されることは、以前に増して少なくなった」。