トゥスク大統領は、論文の中で「そうでなければ、欧州の新たな譲歩は『弱さ』と受け止められ、EUを恐喝しようとの意欲を促すものとなる」と警告し、さらに次のように述べている―
「EUは、移民危機の今後の調整に関し、トルコ当局との交渉でしっかりとした立場をとらなければならない。
トルコとの最近の経験は、EUは自分達の譲歩の限界を明確にすべきだという事を示している。金銭上の交渉は行う事もできるが、決して我々の価値観について話し合う事はない。我々は、自分達のルールを他の世界に押し付ける事は出来ないが、それと全く同じように他の世界も、我々に彼らの規範を押し付ける事は出来ない。
言論の自由を含めた、我々の自由が、パートナーとの間で何らかの政治的取引の対象になる事はないだろう。トルコのエルドアン大統領も、このメッセージに耳を傾けるべきである。」