北朝鮮のデモはかつてソ連で祝日に行われたものに似ている。ただ、セキュリティ対策は北朝鮮のほうがおそらくより厳しかった。我々外国人ジャーナリストのグループは金日成広場に入る前に機器を調べられ、バッグや不審に膨らんだポケットを入念にチェックされた。朝鮮労働党の首席たる金正恩第一書記の登壇とともに、ちょうど10時にイベントが始まった。聴衆は「マンセー」の叫び、砲火、色とりどりの数千の風船、花火でこれを迎えた。拍手が静まり風船が飛び去った後でキム・ヨンナム氏が半時間の歓迎スピーチを行った。要するに、氏は今回の党大会は党の指導のもと米国の抵抗にもかかわらず北朝鮮が地上の楽園、世界の先進強国になれるように北朝鮮人民のイデオロギー的基盤を強化するのに大事な一歩となった、と述べた。
© Sputnik / Andrei Ivanov行進中に太鼓を叩く参加者たち
行進中に太鼓を叩く参加者たち
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スピーチ後、デモが行われた。お祝い用の衣装を着た市民が「マンセー」「金日成」「金正日」「金正恩」と叫び、演台の前を行進。特別カートに「勝利者の大会」、「先軍政治」などのスローガン、弾道ミサイルや宇宙ロケットの模型が続いた。
© Sputnik / Andrei Ivanov労働党大会閉幕後の平壌での大規模な祝賀行事とパレードの参加者
労働党大会閉幕後の平壌での大規模な祝賀行事とパレードの参加者
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同じ広場で午後7時、コンサートが始まった。夕闇とともにそれはたいまつ行進になる。たいまつを持つ若い男性数万人がたえず配置を変えながら「先軍」「金日成」「核大国」といったスローガンをかたどった。驚くほど調和的に、ミスなくすべてが行われる。しかし、我々のガイドによれば、学生たちはこのショーの練習にそう長期間を費やしてはいない。何しろ勉強しなくてはならない。それなくして祖国を地上の楽園にすることは絶対に不可能だから。
© Sputnik / Andrei Ivanov平壌のメイン広場での大規模な舞踊に参加する人たち
平壌のメイン広場での大規模な舞踊に参加する人たち
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