アフガニスタン 南シナ海問題で中国を支持

© AP Photo / Rolex Dela Pena, Poolスプラトリー諸島
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アフガニスタン政府は、南シナ海をめぐる紛争で中国政府を支持した。AP通信が、アフガニスタンのアブドゥラ首相(行政長官)の中国訪問をコメントし伝えた。

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アブドゥラ首相は、新たな援助を求め、北京にやってきた。アフガン側の期待を、中国のパートナー達は叶え、アフガンに5億5千万人民元(8437万ドル)を拠出した。17日に北京で調印された7つの文書の中では「一帯一路」構想に基づいた相互協力についてのメモランダムに注目が集まっている。

スプートニク記者は、北京大学国際戦略研究所の朱峰副主任に、この中国の巨大プロジェクトにおけるアフガニスタンの位置について意見を聞いた-

「アフガニスタンは、中国の隣国だ。『一帯一路』構想の実現化は、交通輸送・通信インフラの相互関連性強化を促すものである。それ故、このプロジェクトからアフガニスタンを排除すべきではない。

一方アフガンの国内秩序は、現在今のところまだ完全には回復していない。それゆえ、インフラ建設の展開に、政治的不安定さや安全問題が脅威を与える可能性がある。しかしもし、アフガン経済の状況が改善されなかったならば、政治的安定の達成も難しいだろう。アフガニスタンは、秩序回復及び経済復興における中国の役割の強化を望んでいる。

もう一度繰り返すが、アフガニスタンは我々の隣国であり、我々は当然、アフガン国内の安定を望んでいる。それ故現在、アフガンを『一帯一路』構想に引き込んでゆくことは、インフラ建設における協力のみならず、それはアフガン復興の問題である。」

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先に中国政府は、21世紀の新シルクロードづくりである「一帯一路」構想への参加において、すでにパキスタンやイラン及び中国・アラブ協力フォーラム諸国の固い支持を取り付けている。そして今、そのリストにアフガニスタンが加わった。アフガニスタンのアブドゥラ首相(行政長官)は、李克強首相に対し「アフガニスタンは、中国との経済協力のため、安全保障分野にあらゆる努力を振り向ける」と約束した。

一方李克強首相は、アフガニスタンにおける平和調整に向けた国民和解政府の努力を支持した。

ロシア科学アカデミー東洋研究所のナターリヤ・ザマラエワ研究員は、スプートニク通信のインタビューに応じ「アブドゥラ氏の北京訪問の主な目的の一つは、頼もしい同盟者としての中国との、協力の道を模索することだ」ととらえている-

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「アフガニスタン国内での反政府武装勢力との交渉プロセスは、袋小路に陥ってしまっている。今年春、戦闘員らは、首都カブールを含めた同国中央部諸州への攻撃に着手した。我々は、一連の残酷なテロ行為の証人となった。もちろんアブドゥラ氏は、中国からの財政援助に大きな期待をかけているだけではない。アフガン国内情勢調整の、外からの潜在的な保証国の一つとして中国を見ている。アフガン政府は、武装集団『タリバン』との合意達成を目指している。それを考えれば、交渉者としての中国政府の経験は、きわめて必要とされるものだと言えるだろう。」

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