心理学者のグループは、754人のパイロットに、飛行中生じる様々な状況の安全判断について、調査への参加を依頼した。それによれば、もしすぐに「天候が良好だ」とパイロットに言った場合、飛行の際、彼らは、天候条件をより肯定的に評価するが、逆に「天候が悪い」と言った場合、たとえ「天候が良い」といった場合と同じ気象条件だったとしても、パイロットは「悪い」と受け止めてしまうことが分かった。情報に対する人間の第一印象により、状況を受け止めてしまう「結び付け効果」が働いてしまうのだ。
また、問題のある条件の中では、パイロット達は、肯定的な評価や慰めの言葉の方を、より信じることも分かった。例えば、リスクを伴った着陸あるいは雲を通過する時など、パイロットらは、そうした傾向を示す。