パルムドールに選出されたのは、社会保障を描いた作品「I, Daniel Blake」で、あらゆる予測や評論家たちの好みは用をなさなかった。
今年審査員長を務めたのはオーストラリアの映画監督ジョージ・ミラー氏。ミラー氏は、映画祭開幕直後の記者会見で述べた、群衆の意見は聞かないという約束を守った。
予想と一致したのは、審査員賞を受賞したアンドレア・アーノルド監督への評価だけだった。
なお名誉パルムドールを授与されたのはフランスの俳優ジャン=ピエール・レオ氏。短編パルム・ ドールには、スペインのファンホ・ヒメネ監督の「タイムコード」が選ばれた。