共同通信によると、写真は「安田さんを拘束したグループの仲介者を名乗る男が、複数の報道機関などに送りつけた」もので、「男は、安田さんを拘束しているのは国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」だと主張、写真は28日にヌスラ戦線が撮影した」としているという。
安田さんは、(ロシアで活動が禁止されている)シリアにおける「アルカイダ」支部の「アル=ヌスラ戦線」に拘束されているとみられている。
画像で、安田さんとみられる男性は、髪とひげを伸ばし、オレンジ色の服を着て、日本語で「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と書かれた紙を持っている。
今年3月、フェイスブックにシリアで行方不明になったとみられる安田純平さんを名乗る男性の動画が投稿された。
安田さんはアフガンおよびイラクで働いていた。既に2004年に武装勢力の捕虜になったことがあるが、仲間ともども解放されている。氏はこれまで度々、軍事紛争については現地でしかわからないことがある、そのためにこそ自ら危険を冒してホットスポットに入り込むのだ、と書いている。
シリア内戦はジャーナリストにとって世界一危険な場所となっている。今年1月、シリアでイスラム国戦士らによって日本人ジャーナリストの後藤健二氏が殺害された。シリアではさらに3人のスペイン人記者が行方不明になっているとの情報がある。