それによれば、この海域でコククジラを見るのは大変稀だという。専門家や村の住民達は、鯨が横になり右横腹で数十メートル泳いだり、その後、息を吸うため浮き上がったり、その際顔を見せ、噴水のように潮を吹き、再び横向きになったりする様子を、目の当たりにした。
コククジラは、1年の間に、カリフォルニア沖の繁殖地から、チュコトカやサハリン沖の夏の餌場まで、2万キロ以上を移動することで知られている。コククジラは、ロシアのレッドブックに記載されており、コマンドル諸島海域における最も珍しい貴重なクジラとして保護されている。