「海翔」は、東日本大震災で被災した宮城県の気仙沼水産試験場の調査船。船は約5年間行方が分からなくなっていたが、先月5月、気仙沼市からおよそ2200キロ離れた沖縄県宮古島の沖合で発見された。
震災の津波で流された県気仙沼水産試験場の調査船「海翔(かいしょう)」(1・1トン)が沖縄県の宮古島近くの海上で見つかり、8日、5年3カ月ぶりに里帰りしました。約2200キロのかなたからの帰還に、県職員らは感慨無量の様子でした。 https://t.co/fQqOlNBVj2
— 朝日新聞仙台総局 (@asahi_sendai) 9 июня 2016 г.
8日、「海翔」はおよそ5年3か月ぶりに里帰りし、集まった人々から歓迎を受けた。なお船には茶色い藻が付着し、船名の表示が消えていたが、穴などは開いていなかったという。NHKが報じた。
NHKによると、宮城県水産業振興課の技術主査の増田義男さんは「調査船はおそらく宮城県沖から親潮によって南に流され、黒潮などに乗ってハワイ沖やアメリカ西海岸の付近まで行くなどして、太平洋を長い間漂流し、宮古島に流れ着いたのだろう」と語っていたという。