考古学科学誌に論文が掲載された。
エスキモーとインディアンの祖先は鉄を精錬する方法を知らなかったため作業用具を銅や青銅で作っていた。しかし、アラスカで鉄のビーズやバックルが発掘された。
バックルの表面にあるスクラップから推定したところ、発見物は800-1500年前のもの。アメリカにヨーロッパ人が入る以前にどうやってこうした金属が手に入ったのか、研究者は考え込んだ。
その答えは、X線で調べた内部構造に見つかった。分析により、これらが溶融金属で作られていることが確認された。出所は、ニッケル鉄の含有量が低いことから、紀元前8世紀から精錬技術が習得されていた東アジアと見られる。