自民党が舛添知事不信任案に賛成せざるを得なくなったことについて、日本共産党東京都議団の吉田信夫団長は「根底にあるのは都民の怒り」だと指摘する。
吉田氏「私たちは辞任を求めて議会で論戦してきました。ついに自民党も含めて不信任案を出す、と言わざるを得ないようになったことは、極めて重要だと思っています。その根底にあるのは都民の怒りです。多くの都民が直ちに知事に辞めてほしいと願っています。」
舛添氏が遅かれ早かれ知事職を辞することは確かだが、そのタイミングにも注目が集まっている。リオデジャネイロ五輪は、8月5日から21日までだ。通常、五輪の式典には次の開催都市の代表者が出席することになる。舛添氏は「都知事選挙になればリオデジャネイロ五輪と重なり、東京五輪にもマイナス」であるとして、不信任案提出を猶予するよう議会へ呼びかけた。しかし「もし選挙とオリンピックが重なった場合でも、副知事を代理に出せばいい」という声も都民から出ている。それだけ、即刻の辞任を求める声が強いということだ。むしろ、舛添氏が早く辞職しなければ、東京の顔として彼がリオまで行くことになる。吉田氏のもとには、「これだけ醜態を晒した人物を、東京、そして日本の代表としてリオに行かせたくない」という都民からの声が既に相当数寄せられている。これは東京都だけの問題ではない。自民党奈良県連も、県民からの声が多く寄せられたため、舛添氏に辞職勧告をするよう自民党東京都連へ要望したことを明らかにした。
本人の辞職回避の意向は強いが、あとは時間の問題だと言える。曽根はじめ都議は、スキャンダルの発端にもなった千葉県・木更津のホテルに自ら泊まって調査をし、それに基づいて総務委員会で質問を行った。舛添氏は、チェックインの際には家族旅行としてチェックインしたはずだったが、正月に彼のもとを訪れた「出版社の社長」なる人物との面談終了後に、「これは政治活動だった」として、政治団体名での領収書を切ることにしたという。この一連の流れについては、不可解な点が多い。
吉田氏「口で辞任を促しても力にはなりません。私たちはただ辞任をしろ、と言うだけではなく、独自調査を行い具体的な問題について調べてきました。その『事実』でもって、知事を追い詰めてきたことは重要な点だと思います。」
舛添都知事が汚職騒ぎで辞任を決意。収賄罪の政治家をどうすべきか?https://t.co/buavwAfcop
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) 15 июня 2016 г.