消息筋は、艦船移動の目的や期限について詳しいことには言及しなかった。
ロシア戦略・国際研究センターのエキスパート、グレグ・ポリング氏は「米海軍艦船の追加派遣は、東アジアでの均衡確立に向けたオバマ大統領の計画の一環である」との見方を示している。
中国及び、日本、ベトナムそしてフィリピンなどほかの国々の間には、南及び東シナ海の境界線や排他的経済水域について、意見の対立が存在する。
2013年11月、中国政府は、島々の領有をめぐり意見が分かれているこの区域に、防空識別圏を一方的に設け問題となった。中国は、このゾーンを通過する航空機に対し、ルートや無線周波数について事前に中国側に報告するよう求めている。
一方米当局は、南シナ海の軍事化を図っているとして定期的に中国を非難している。その際米政府は「国際法によって許された区域であればどこでも、飛行し航海し行動する」権利が自分達にはあると強く主張している。なお米中双方は、この区域での軍事プレゼンスを定期的にデモンストレーションしている。
すでに今年4月、米国はこの海域に水雷艇USS Spruance とUSS Momsen.を派遣済みだ。