ワシントン・タイムズによると、西側との関係悪化は、ロシアを中国との関係強化に向かわせた。中国とロシアの新たな軸となっているのは主に経済協力だが、対ロシア制裁が延長された場合、この軸がさらに何か大きなものになる可能性があるという。
また中国はロシアのサポートを受けて自国のアジア計画をさらに積極的に遂行し続ける可能性がある。これは南シナ海における中国の行動が示している。
これを受けてワシントン・タイムズは、米国政府にロシアとの関係を見直すようアドバイスしている。
そうなれば、米国はたとえロシアが対中同盟に積極的に参加しなかったとしても、地域で落ち着いていられるという。
またワシントン・タイムズは、ロシアが同地域で独立した平和維持の役割を務めるようになり、南シナ海に関する紛争解決や、北朝鮮の核プログラムに関する国際協議にも貢献することができると考えている。
ワシントン・タイムズは、制裁はロシアにウクライナに関する自国の立場を変えさせるために発動されたが、その目的達成に役立たなかったと指摘し、ロシアにとっても米国にとっても現在の状況は有益なものではないが、米国はこれをまだ完全には理解していないと締めくくっている。