ソウル市内のイチョン・ハンガン公園で行われた、この普通とは違った競技会には70人が参加した。優勝者は、90分間、何にも気を紛らわされず、脈拍も安定させて、静かにベンチに座る栄誉が与えられる。
こうした競技会開催のアイデアを思いついたのは、韓国の画家ヴィプス・ヤン氏で、2014年のことだった。彼女によれば「自分自身、もし何もしないでいるとひどくイライラする性質なので、何もしないことの大切さを理解できた。もし多くの人達が、一度に何もしないでいるならば、それは皆にとって、もっと心地よいものになるだろうと考え、競技会を始めた」とのことだ。