パタノフスカヤさんは「2頭の動物の間には、実際、何の友情もなかった。トラは単に、その間ずっとお腹一杯の状態にあっただけだ」と説明し、次のように続けた―
「トラのアムールは、単にヤギのチムールを食べようという気にならなかっただけだ。なぜならトラは腹を減らしてはいなかったからだ。トラがヤギを食べないよう、私がサファリパークの職員達に、アムールに十分餌を与えるよう頼んだのだ。そんなことを私達は、2か月間続けた。
野生の自然状態にないトラは、自分用に食べ物のストックはしない。それ故、アムールは、自分の隣にいるヤギを食べる必要がなかっただけだ。」