モスクワから1万キロ東のかなたシベリアの更に東のサハリン島に向かったのはなぜなのか。ある日、見知らぬ女性から受け取った「謎の言葉」―「『チェーホフ』短編集267ページ6行と7行をお読みください」。作家がそこを開くと、「もし、いつか私の命がおいりようになったら、いらしてお取り下さい」と書かれていた。これに対し作家チェーホフは戯曲『かもめ』の舞台から役者の台詞に答えを託した。その女性が客席から固唾を飲んで台詞を待っていると・・・。そして、作家の遺書に刻まれた最後の謎のメッセージは今も時空を超えて、21世紀に生きる我々の胸に迫ってくる。
アーカイブから人気番組:これがロシア!「ロシアの魂~チェーホフの生涯~」第1部
2016年6月29日, 22:00 (更新: 2022年4月27日, 22:13)
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19世紀ロシアの作家・劇作家チェーホフの44年にわたる生涯には多くの謎が秘められている。若き作家の肩にはなぜ「家族の命」がかかっていたのか。作家にとって「生きる」とはなぜ「民衆と共に生きる」ことなのか。