リビアは多重権力状態だ。トリポリでは国際社会の後押しのもと、3月にサラジ首相率いる国民政府が発足したが、トブルクにはこの新政府を認めない議会がある。リビアの領土の一部は依然としてダーイシュ(IS)系の過激派組織に占拠されている。
駐リビア大使イワン・モロトコフ氏によれば、ロシアは国内の「健全な勢力」に働きかけ、危機からの脱出のため力を合わせるよう努めている。スプートニク特派員マリア・キセリョワへのインタビューで語った。
Q:リビアは今日、多重権力状態になっている。ロシアは今、誰と対話を行っているのか?
A:全員と。具体的には、サラジ氏の国民政府およびトブルクにおける議会と。なぜ全員と対話をしているのかといえば、我々はリビアの統一と団結に関心があるからだ。我々はリビアの健全な勢力に働きかけている。それはもちろんテロリストのことではない。そして、リビアを5年以上もの危機から脱出させるために力を結集させ、コンセンサスをとりつけさせようとしている。
大使によれば、リビア軍のハリフ・ハフタル総司令官は月・火曜モスクワを訪問。ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記やセルゲイ・ショイグ国防相と会談し、火曜には外務省で会談を行ったという。
大使によれば、モスクワからの武器供給その他の援助についてなどが話し合われた。