ダラスの騒乱で警察に発砲がなされ、5人の警察官が殺された。さらに、数人が負傷した。 3人の容疑者が拘束された。もう1人は射殺された。市では、大規模な特殊作戦が行なわれている。
ダラス在住のフェリシア・リビングストン氏はスプートニクの取材に対し、暴動はダラスの街だけでなく、テキサス州の全体を覆っている、と述べた。
リビングストン氏は、個人的にバトンルージュで警察に殺されたアルトン・スターリング氏を知っており、事件当時は近くにいた、と述べた。
「米国ではアフリカ系アメリカ人に対する警察の恣意がまかり通っている。警察の横暴は目に余る。ひどい状況だ。我が街にこのような緊張や長期的な運動はかつてなかった」とリビングストン氏。
トルコの新聞Cumhuriyyetワシントン特派員イルハン・タヌィル氏によると、米国では何らかの勢力が黒人を焚きつけ、当局に歯向かわせようとしている。
「詳細に状況を知らないので自説を憶測で述べるしかないが、米国では誰か、組織または個別の勢力が、黒人を焚きつけ、中央政府に歯向かわせようとしている。理由は分からない。しかし、私は、それは黒人自身による計画ではないと思う。黒人はわざわざ殺されるために警官の銃弾を浴びるようなところへは行かない。逆に警察自身が繰り返し理由もなく彼らを殺している」とタヌィル氏。
黒人男性2人が警官によって射殺される事件の発生後、全米の多くの都市で抗議行動が展開されている。
事件の発生は5日にかけての深夜、ルイジアナ州のバトンルジュ市。事件後、その様子を収めたビデオがインターネットに出現した。ビデオでは警官2人が黒人男性を地面に押さえつけ、警官の1人がピストルを相手の体に押し付けるようにして発砲する様子がわかる。
6日夜、同様の事件が今度はミネソタ州フォルコンハイツでも発生。警官が若い黒人男性に発砲し、男性は搬送先の病院で死亡した。