この発見は極めてユニークなものだ。というのは、これまでこうしたものが見つかったことはなかったからだ。頭蓋骨の形を変えることは、アメリカ大陸の別の地域、主にメソアメリカ(メキシコ及び中央アメリカ北西部とほぼ重複する地域において、共通的な特徴をもった農耕民文化ないし様々な高度文明が繁栄した文化領域:ウィキペディア)南部に住む部族においては例がある。ミネラル石がはめ込まれた歯は、マヤの特徴だが、そうしたものはすべて、もっと後の時代のものだ。
今回の発見は、ヨーロッパ人がアメリカ大陸にやってくる以前に、そこに住んでいた人達および栄えていた文明に関する歴史学者や考古学者のこれまでの定説を、完全に覆す可能性がある。
今後、このユニークな頭蓋骨をめぐり多くの検証がなされ、その過程で、学者達は、頭蓋骨の周囲に残る秘密の数々を明らかにしてゆくことになる。
先に伝えられたところによると、4万年前現在のベルギーに住んでいたネアンデルタール人はお互いを食べ骨から道具を作っていた。