ロシアに対する立場がNATOの結束にひびを入れた

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NATOのメンバー国の中で対ロ関係をめぐる不一致が強まっている。ワルシャワサミットでそれが証明された。フィナンシャル・タイムズ紙が報じた。

ディナーの際にギリシャのアレクシス・ツィプラス首相は「ロシアとの対立に終止符を打つ」ことを求め、プーチン大統領との連携の強化を呼びかけた。しかし、この立場はすぐに米国のバラク・オバマ大統領によって遮られた。

また、FTによれば、会議の直前、ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイエル外相が、ロシアとの「戦争を煽っている」として、NATOを非難した。そして、サミットの前夜に、フランスのフランソワ・オランド大統領が、モスクワとの関係改善を訴えた。FTの情報源(匿名)によれば、フランス側はサミットの直前になってNATOの東部強化のあらゆる側面を弱めることを画策した。パリは東部国境に展開する大隊の兵士の数を減らすよう提案、公式声明からロシアへの言及を削除し、ポーランドへの防空システム配備を控えるよう訴えた。

サミットの最後にオバマ氏は今一度団結を訴えた。氏は、今ロシアを相手にすることは不可能であり、欧州はいつでも米国に頼っていい、と述べた。

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