フィレンツェ、ヴェネツィア、カプリ島や旅行者に人気の高いほかの多くのイタリアの町では、旅行者の数を制限するよう呼びかけられている。世界の不安定な情勢のため、イタリア人たちも自らの国で休暇をとるようになっていきているという。
ベネチア市長ルイージ・ブルグナロ氏は政府に、旅行者の波から特別の圧力を感じているイタリアのいくつかの町に特別な地位を与えるよう提案した。
観光客が飽和している国が直面している主な問題は、住民に利便性を提供できないこと、旅行者であふれた町々、古代遺跡の損壊、そして、波となって訪れる人のため美術館、博物館の展示がディズニーランドと化していることだ。
イタリア観光の独立行政法人代表、エヴェリーナ・クリスティリーン氏がスプートニクのインタビューで次のように述べている。
「ベネチアやチンクエテッレの国立公園で必要かもしれない強硬策をとらないためには、季節ごとに旅行者を分散させる必要があるとわれわれは考えている。なぜなら旅行者の集中する夏の数ヶ月、イタリアは旅行者の本当の侵略を耐えているからだ。また、旅行者に知名度の劣る、しかし同様にすばらしい旅行先を提案する必要がある。イタリアはユネスコに登録されている世界遺産が最も多い国だ。
ロシアからの旅行者はわれわれにとって非常に重要だ。文字通り数日前、我われはロシアのエルミタージュ美術館のピオトロフスキー館長と、今後の展示会の交換について検討した。我われのところにエルミタージュがやってきて、ペテルブルクにはトリノのエジプト考古学博物館の展覧会が伺う」
先に伝えられたところによると、ロシアの首都モスクワが2016年、欧州で最も安い観光地リスト入りした。