相模原殺傷・前代未聞の凶行に障害者施設関係者も衝撃

26日、神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で元職員の植松聖容疑者が刃物で入所者を刺し、19人を殺害、25人に重軽傷を負わせた事件は日本のみならず世界に深いショックを与えている。プーチン大統領も安倍首相宛てに送った弔電の中で、「残酷さと破廉恥さに衝撃」と強調している

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植松容疑者は2012年12月から津久井やまゆり園で働き始め、今年2月に退職した。津久井やまゆり園には今月1日現在で149人が入所しており、これは障害者施設として大規模の部類に入る。もともと同園は神奈川県が設立したものだが、指定管理者制度で民間に委託され、社会福祉法人の「かながわ共同会」が運営している。ここでは、強度行動障害に分類される比較的障害の重い人、それも若年者を中心に受け入れている。職員もそのぶん手厚く配置されており、常勤職員は100名以上いる。

一般的に、障害者支援施設では画一的な支援を行うのではなく、オーダーメイド型の支援をしている。定期的にケア会議を行い、入所者それぞれの要望(外出したい・旅行したい・働きたい・のんびり過ごしたい等)を聞き取り、それを生活の中に組み入れていく。様々な制約の中で、入所者の希望をひとつひとつ実現していくということが、非常に難しい仕事であることは間違いない。特に強度行動障害の人は自身の健康を損ねる行為をしたり、他人の生活に影響を及ぼしたりしてしまうことがあるため、より専門的なケアが必要になる。

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今回の凶行に、障害者福祉の現場に詳しい佐竹昇平氏(日本知的障害者福祉協会障害者支援施設部会・担当地区部会長)も、「これまでこういったケースはなかった。本当に痛ましい事件」と驚きを隠せない。佐竹氏自身も神奈川県にある障害者支援施設の経営者であり、職員の採用にも携わってきた。面接はもちろんのこと、適正をみて様々なことを考慮に入れた上で選考している。職員の採用基準について佐竹氏は次のように述べている。

佐竹氏「人への支援ですから、一番重要視しているのはコミュニケーションです。福祉の現場ですので、相手に対して優しい気持ちになれるかどうか、という点が一番大事です。利用者に好かれる職員を人材として求めています。」

植松容疑者は調べに対し「意思疎通ができない人たちを刃物で刺した」などと供述しているという。植松容疑者には障害者施設の職員として最も大事なコミュニケーション能力の欠如に加え、その欠如を補う努力をすることもしないという重大な問題があったことは間違いない。事件の詳細、動機には不明な点も多く、今後の解明が待たれる。

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