ドイツのシナリオは、次のように始まっている-
「2017年4月に日本とロシアはクリル諸島をめぐる論争に終止符を打つと発表し、平和条約を締結した。」
SWPによると、領土問題で突破口を開くことに双方が関心を持っている。SWPは、日本にとっては地政学的な構成要素が今特に重要だと指摘している。ロシアにとってはEU、米国、NATOとの関係が悪化した状況で日本との親交は重要な象徴的勝利になるという。
仮定のシナリオによると、日本は南クリル諸島最大の島エトロフ島に対するロシアの主権を認め、その引き換えにクナシリ島、シコタン島、ハボマイ島の3島に対する主権を得る。
同時に、ロシアの極東とシベリア開発の際の日本の大規模な投資と技術支援を規定した10年計画が承認されるという。
なお本研究では、実際の予測ではなく、理論的に可能と思われる状況が述べられているにすぎない。