NATOの連帯を乱す重要な問題の中で、今日最も問題になっているのは「ロシアをどうするか」だ。一方では「弱さ」を示すことは「ロシアの侵略」を引き起こす可能性があると考えている東欧諸国とNATO指導部の声が聞こえるが、他方ではロシアを挑発しないよう呼びかけている欧州の主要列強国の立ち位置がある。
特に、ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイアー外相はNATOの最近の演習を「逆効果」だと呼び、NATO指導部にロシアとの国境沿いで「軍事力をひけらかして威嚇」するのを避けるよう助言した。ロシアに対する攻撃的な政策のコンセンサスを乱しているのは、チェコ、ハンガリー、ロシアと関係を改善したトルコである。
一方で同紙が書いた最大の危険は、米国大統領選挙だという。ヒラリー・クリントン氏がNATOに対しstatus quo(現状維持)を支持するが、NATOに懐疑的な立場を取るトランプ氏はNATO解体プロセスを開始するトリガーになる可能性がある。トランプ氏陣営はおそらく広い改革を必要として、それは「NATOの棺に打ち込まれる最後の釘」となる。
先に伝えられたところによると、サウジアラビアは、クリントン財団の最大のスポンサーである可能性があると、ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏は述べている。