「我々は全ての文明国に対し、ウクライナ政権を非難するにとどまらず、この国を国連およびOSCEから即刻除外するよう一丸となって声を上げるよう呼びかける。なぜならこれらの組織世界の安全を支持する使命をおうものであり、キエフ政権が行なうような民間人に対する暴力を許してはいないからだ。」
バリベク副首相はウクライナがクリミア領内でのテロを準備するため、工作員を潜入させた事実は全世界にウクライナ指導部の真の姿を見せ付けたとして、さらに次のように語っている。「キエフ政権の使節らがクリミア市民にむかって、いかに『ウクライナがクリミア市民を愛し』、いかにウクライナの政治家らが市民に『配慮しているか』を語る姿を見てみたいものだ。あの者らは眠りながら我々の(クリミア)半島が打ち捨てられ、無人の姿になることを夢見ているのだ。これこそ、あの者たちの見果てぬ夢なのだ。」
8月7日にかけての夜、7人からなる工作員のグループがウクライナとの国境に近いクリミアのアルミャンスク近郊へ上陸、ロシア保安庁の特殊部隊がこれを発見。銃撃戦の末、特殊部隊員1人と工作員2人が死亡。残りの5人は生還した。ほとんどがクリミア市民で、そのうち数人かはロシアのパスポートを所持していたが、本物かどうかは確認を要する。
拘束された者はウクライナ国防省中央総局と協力し、そこで上陸訓練も受けたと供述している。また、彼らは自分たち以外にもクリミアへは同様の工作員グループが派遣されている事実を明かした。工作員らは人的被害を出さずにクリミア半島にパニックを広げ「観光業の抹殺」を目的とした一連の爆破を計画していたという。