本当のスーパーマリオになるように特設された緑色の土管から首相はスタジアムに出現した。赤いボールを手に、頭の上には「東京」と書かれたトレードマークの赤い帽子があった。次の五輪は2020年に東京で開催される。首相はこのような形で象徴的にリオから聖火を引き継いだのだ。SNSユーザーはこれに好意的に反応。日本の首相のユーモアのセンスを賞賛する人、リオへの出現の仕方を「最高の首相登場」とする人などが見られる。
Japan PM Shinzo Abe dressed as Super Mario at #ClosingCeremony of #Rio2016 https://t.co/UloQlTqTPp pic.twitter.com/H5OEC5bArg
— Bloomberg (@business) 22 августа 2016 г.
Japan's Prime Minister dressing as Super Mario was the best Olympic handover ever https://t.co/lybTHl6aqW pic.twitter.com/0X8ehq7dZc
— Huffington Post UK (@HuffPostUK) 22 августа 2016 г.
日本の首相はわけもなく観客を驚かせたのではない。マリオは日本人が世界的に有名になるきっかけを作ったイメージのひとつだ。首相の狙いは見事命中した、と日本の専門家ヴィクトル・パヴリャチェンコ氏はスプートニクに話す。
「政治家として安倍晋三氏は非常に柔軟で、公共生活の多くの問題に注意を払う。スポーツを含めてだ。このような観点から、リオでの観衆への登場は、間違いなく次なる東京五輪のプロモーションには非常に有用かつ有効となる意図的な動きだろう。安倍氏は、観光であれスポーツであれ、国際舞台における日本のイメージを向上させるためには手段を問わないという姿勢を示した。この意味では、リオのマリオ安倍氏は、その方向へのさらなる一歩であり、国際社会全体、特に若者に非常に明確なものであるといえる。これは、国際社会に日本の最高の側面を見せることに国民を動員するはずだ。日本が東京五輪の準備のために100パーセントを尽くすことは間違いない。そして、リオ五輪で日本は悪くない結果を出した。ある種のセンセーションさえ起こした。日本の選手を表彰台に拝むことなど誰も思わなかった競技でもメダルを獲得した。それはすでに日本のスポーツの大きな変化と成功について物語っている。かつて中国が自国開催の大会でそうしたように、日本は2020年の五輪で最高の結果を示すためにあらゆる努力をすると思う。」
「安倍氏がソチに来たのは五輪のためだけでない。プーチン大統領との個人的な接触の機会を逃さなかったのだ。ソチでの会談は政治家として非常に好適な状況だった。両国間最大の懸案である領土問題の解決に向けて首脳間の信頼を得るために、会談から最高の得点を得ることができた。配当は高額で、安倍氏はそれに賭け、そして勝ったのだ。」
個人的な信頼関係により、プーチン大統領と安倍氏は既に13回会っている。 2016年6月の会合もソチで開催された。ふたりの会談回数記録は今後も更新される見込みだ。