独立国際機関、世界反ドーピング機関(WADA)のリチャード・マクラーレン委員長は7月18日カナダの町トロントで、ロシアでは国家をあげてのドーピング使用システムが働いていたと声明した。
報告書には、パラリンピック選手のドーピング陽性反応35検体が12年~15年にかけて虚偽報告されていたとの情報が載せられた。8月7日、国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレイヴン会長が、委員会は全会一致でリオパラリンピックからロシアの選手を前面除外し、国際パラリンピック委員会からロシアを資格停止したと声明した。8月15日ロシアパラリンピック委員会(RPC)はスポーツ仲裁裁判所に提訴したが、8月23日、提訴は却下された。
リャビンスキー氏は次のように述べている。
「全く予想外だ。法的観点から、真実は我われの側にある。弁護士は必要なように全て行った。これは確実に知っている。この問題には政治が介入したことは全く確実だ。もし政治が介入した場合、私はそれに対処する方法がわからないと、提訴却下の前に私は言っていた。この場合は我われはもう何もできないのだ」
8月には、リャビンスキー氏が弁護士を立て、RPCのスポーツ仲裁裁判所への提訴費用を受け持つことが明らかになった。
リャビンスキー氏は次のように述べた。
「弁護士もまたこのような判決に非常に驚いている。この状況には政治的バイアスがかかっている。これは私の意見で、他の人の意見と言うのは単にありえない。もちろん、この出来事は人間的観点からも、他のあらゆる観点からも不道徳的な歴史だ。人々はパラリンピック出場により生き、試合で偉業をなすことを夢見ていた。そもそも彼らの人生全てが、偉業だ。今彼らを除外し、おとしめるのは、完全に人間的ではない。パラリンピックに出場するチャンスはもうない」