国際石油価格の急落、西側の制裁発動から2年が経過し、昨日23日MMVBインデックスファンドは新記録を打ちたて、取引終了時には1989.51ポイントに達した。これにより2016年の初めの時点より25%アップし、23カ国の新興国リストでロシアは6位を占め、米国のMSCI指数とも一致している。
ルーブルの対ドルレートも同じく2016年当初に比べると13%高くなり、新興国の通貨では3位に達した。JPモルガン・チェースの分析ではロシアのルーブル国債も15カ国中3位を占めている。
EPFR グローバルの調べではロシアの国債における国際投資額は13億ドル伸びた。外国投資家の占める割合も7月1日の時点で24.5%に達し、2012年からの統計では最大値となった。
ワサッチ・エマージング・マーケッツ・スモール・キャップ・ファンド(WAEMX)のエコノミスト、アンドレイ・クトゥーゾフ氏は「ロシア中央銀行の正しい措置のおかげでルーブルおよびマクロ経済政策への信用が回復された」と評している。
投資家の間ではロシア中央銀行のエリヴィラ・ナビウリナ総裁に感嘆する声が多く聞かれる。ナビウリナ総裁は2014年、ルーブルを変動相場制に切り替え、その後資本流出と高インフレ対策として金利を急激に上げる策をとった。
ウォールストリートジャーナル紙は、こうした措置はロシア経済には痛みを伴うものではあったものの、1998年のデフォルトの影が未だにあるロシアへの国際投資家ら信用を徐々に回復させるために功を奏したと評している。