政府は、極東のビジネスマンのためのビザ取得手続きを簡素化するための作業を行っており、ウラジオストク自由港体制はさらに4都市に拡大された。
プーチン大統領は、「我々は極東発展の新たな段階をスタートさせた。私はその成功を絶対的に確信している」と述べた。
韓国の朴大統領は、極東を自己流に「宝庫」、「ロシアの新たな心臓部」と呼んだ。朴大統領は、ロシア人の60パーセントが極東経由で韓国を訪れていると指摘した。パク大統領によると、韓国企業は漁業、農業、建設、医療、その他の分野でロシアと効果的に協力することができる。朴大統領はスピーチの中で、ロシアと国際社会が対北朝鮮制裁強化に関する国連安保理決議第2270号を支持したことに感謝の意を表した。
朴大統領は、「北朝鮮問題に触れずにはいられない。北朝鮮は今年初めからすでに核実験を4回実施し、弾道ミサイルを19回発射した。北朝鮮は国連の決定を完全に否定し、自らを東の核保有国と呼んでいる。もし我々が今北朝鮮を阻止できなければ、北朝鮮の核の脅威は現実のものとなるだろう」と述べた。朴大統領はスピーチの中で、北朝鮮が核プログラムを放棄するために力を合わせて行動する必要があると指摘し、「韓国とロシアが他の国々と一緒に力を合わせれば、私たちは極東の発展のみならず、新たなユーラシアをつくることができるだろう」と述べた。
さらに安倍首相は、「ロシアと日本の経済は、競合関係にありません。見事に補完する間柄だと、私は確信しています」と述べたほか、戦後70年が経過した今も日本とロシアの間で平和条約が締結されていない状況に注目し、異常だとした。
これを受けてプーチン大統領は、ロシアと日本は両国の平和条約締結問題を解決する必要があるということで一致していると述べた。プーチン大統領は、「我々の間では1956年に条約が調印されており、それはソビエト連邦最高会議と日本の国会によって批准された。しかしその後、日本側はその履行を拒否、後にソ連もまた同条約の枠内でできた合意は全てだめになったかのうようにした」と言及した。
なおプーチン大統領は、同問題を解決するためには両国のどちらも自分を敗者だと感じることがないようにするために、高いレベルの信頼性が必要だと述べた。