「私たちの合意の意義は、長らく極東開発基金の検討に付されているすべての投資プロジェクトを、我々は最初から日本企業にとっての関心と収益性のフィルターを通すようになるということだ。 JBICは私たちに、彼らが必要とするパラメータを教えてくれるだろう。我々は契約を、ビジネスプロジェクトが当初からJBICのクライアントである日本企業の投資の実現にとって最も有益なものであるように、極東開発基金とJBICの要求を考慮に入れた上で構築するようになる」合意調印後、JBIC銀行との協力について、アレクセイ・チェクンコフ氏が述べた。
スプートニク:東方経済フォーラムの最初期のブリーフィングでアレクサンドル・ガルシカ・ロシア極東発展相は、JBICに続いて数十あるいは数百もの日本企業がロシア市場に参入する可能性がある、と述べた。あなたはどういう期待をお持ちか。
「ロシアにとっては迅速な成功が得られることが非常に重要だ。アジア人のメンタリティーは、逆に、急激な動きを希望せず、確実で実績のあるレシピの繰り返しを希望する。私たちは今、先例を作ろうとしており、これが成功したなら、我々は成長を見るだろう。開始時に失敗しないことが非常に重要だ。ゆえに我々は、今特段の慎重さをもってこのプラットフォームを通じて実現される最初のプロジェクトの選定にアプローチしている。私たちは、もちろん、すでにある種の「ショートリスト」を持っており、それを今、JBICと議論しているが、私は他ならぬこのプログラムが数百単位の企業を数えることがあり得るとは思えない。数百の企業がロシアに来ているが、必ずしもそのすべてが極東開発基金の顧客になるとは限らない。私たちは逆に、企業は自分のお金で自分のプロジェクトを実現してほしい。しかし、我々がJBICとともにモデル化し、融資するモデルプロジェクトは、極東だけでなくロシアで働く日本企業の「導きの星」になるべきだ」
アレクセイ・チェクンコフ氏はまた、ロシア市場に日本企業が参入することは、投資の観点から重要であるだけでなく、かれらの存在がロシア企業に日本のビジネス実施方法に親しむ機会を与えるという理由からも重要であると指摘。「安倍首相が壇上で述べたように、カイゼン(恒常的な向上と完成化に基づく日本のビジネス実施システム)はロシアに必要だ。この点に関して日本企業は世界最高だ」とアレクセイ・チェクンコフ氏。