欧州宇宙機関のミッション長パトリック・マーティン(Patrick Martin)は次のように述べた。
「この発見は極限にまで長く、骨の折れる捜索のまさに終わりに訪れた。我われは、フィラエは永遠にわれわれから失われたままで残るとさえ思い始めていた。ロゼッタの文字通り命の最後の時間にこの写真を受け取れたのは極めて素晴らしいことだ。」
彗星探査機「ロゼッタ」は2004年に発射され、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へと近づき、10年間で64億キロメートルを航行した。学者は研究実施のためフィラエを彗星に着陸させようと計画した。2014年11月12日、フィラエが着陸に成功した時、彗星表面で2回の「バウンド」があった。
エンジンの不具合のため、フィラエがどこに着陸したかがわからなくなり、また、彗星の表面の暗い裂け目に落ちたらしく、太陽光充電が十分にできずに休息に作業時間が削られた。着陸後2日間で欧州宇宙機関のエンジニアらは、将来起動させることに希望を寄せフィラエを休息モードに移行させるという決定を取った。
先に伝えられたところによると、フレディマーキュリー生誕70周年の日、天体がマーキュリーという名前を手に入れた。