グレー氏によると、米国は世界の警察の役割を試したものの、何もいいことはなかったという。
グレー氏は、特に2011年のリビアのような、米国にとって明らかに成功だった他国での軍事作戦さえ大惨事を招くと指摘し次のように強調した。
「米国が自由、富、安全を広めるという課題を自らに課した時、この課題は自由、富、安全水準の低下によって終わる」
グレー氏は、少なくとも私たちが知っているようなアメリカ優位の時代は終わりに近づいていると結論付けた。冷戦終了に次いで現れたつかの間の「一極」時代と交代で、目に見える通りのものは何もない「ポスト極」的な世界秩序が訪れたという。