佐藤さんが初めてロシアを訪れたのは1989年、ペレストロイカの時代だ。当時、寒い冬の時期に佐藤さんはモスクワの広々としているが陰鬱な空港に到着し た。それは単純な時代ではなく、大きな変動が進んでいた。眼前で世紀の変換が起こっていた。そして佐藤さんのロシアの第1印象は、陰鬱な街に店の空っぽの 棚、全体的な不安な雰囲気を背景に形成された。しかし、佐藤さんのロシアへの印象が変わったように、ロシアでは多くのことが変わった。
今日、ロシアはすで にまったく別の国だ。それから佐藤さんは旅行者として、または仕事ですでに何度もロシアを訪れた。そして最近は毎年、茶道、書道、他の基礎的な日本の伝統 文化の繊細さを教えるために喜んでモスクワを訪れている。
佐藤さんはスプートニクに文化、愛している国ロシアの現代の様相、ロシアの人々の特徴についての印象を語り、また、ロシアに訪れようとしている日本からの 旅行者にいくつかのアドバイスをした。