毎年カブトガニは、産卵のため北九州市の曽根干潟(小倉南区)に上がってくる。通常、およそ2千匹が浜辺で産卵するが、そのうち50匹から60匹が死ぬという。しかし今年は、その数が異常に多く約500匹に達した。
九州大学の研究者は「おそらく、グローバルな温暖化の影響で海面が上昇し、産卵の場が不足し、食べ物が十分でなかったせいだろう。我々は、原因究明のため注意深く観察する必要がある」と述べた。
また専門家達は「カブトガニは性的成熟がかなり遅いので、500匹の大量死は、彼らにとって深刻なダメージになる」と指摘している。
現在生き残っているカブトガニのうち2種類のタイプが生息するインドでも、その個体数が減っている。生息地の環境が変わり、生きてゆくための諸条件が破壊されていること以外に、人間が、カブトガニの血を実験用に使っていることも生息数の減少に悪影響を及ぼしている。
先に伝えられたところによると、ボリビアで古生物学者のグループが、約8000万年前に生きていたと思われる肉食恐竜の巨大な足跡を発見した。