ロシア国籍をもち、日本社会で育ち、二つの文化を行き来する環境で育ってきたクドリヤショフさんは「僕は間違いなく日本人ではありませんが、ロシア人と言っても語弊があります。僕は自分を『日本内のロシア人』と定義しています。両親とはロシア語で話しますから、我が家の玄関は国境のようなものです」と話す。
多くの大学生が自分のやりたいことがわからないように、クドウリヤショフさんも大学生活の前半では、自分を見失った時期もあった。しかし翻訳や、ロシアに住むお兄さんが関わっている革製品ビジネスの手伝いなどをする中で、ロシアと関わりながら日本で生きることに喜びや意義を見出すことができた。そして自分の想いをツイッターで発信していくうちにロシアを愛する仲間と出会い、ヤールを立ち上げるに至ったのだ。
また、ヤールは他の学生団体「日ロ学生会議」「日ロ学生交流会」「創価大学ロシア研究会」と連携し、日露学生連携協議会を作っている。これまでは団体の垣根を越えることは難しく、それぞれが個別に動いていたため、クドウリヤシェフさんの目から見れば安定的な活動はできても発展させる見込みがあまりなかった。今ではそれぞれの団体から幹部が集まり、互いの活動をシェアしたり、イベント集客の協力などをしたりしている。ロシアファンの若者たちの「横のライン」を作るのは、ありそうで無かった発想だ。これも、「日本内ロシア人」の呼びかけだからこそ実現したのかもしれない。
ヤールは10月16日(日)に若者を対象としたイベント「ヴァスホード(ロシア語で、『日の出』『発展の始まり』などの意味をもつ)」を東京で開催する予定だ。ロシアについて楽しく学び、議論し、日ロ共同の未来に対して夢を抱けるような内容を予定している。興味のある方は、ヤールの公式ツイッターアカウント@YarProjektまで問い合わせを。
【近日公開!!】
— 日露友好団体Projektヤール (@YarProjekt) 22 сентября 2016 г.
10.16.2016、全力を注ぐイベントを開催します。
日ロ学生交流会・日ロ学生会議・創大ロシア研究会と共催
日本ロシアセンター・全国学生連携機構・某有名企業後援
総力上げてロシア学生界隈に革命起こします。
若者から日ロの未来を作っていきましょう🇯🇵🇷🇺 pic.twitter.com/EmqKyRoIzi